
シャンプーは、流すと髪がきしむ感じがするのに
リンス(トリートメント)は、流してもつるつると髪に残っているのはどうして?

リンス(トリートメント)がつるつる残るの不思議ですよね。
シャワーで流したものが体についてヌルヌルに!!
その秘密を、ヘアケアマイスターの私が簡単に説明します。
ヘアケアマイスターとはヘアケア知識が豊富でお客様の毛髪診断が正しくできそれに対する処置・アドバイスが的確にできる方へ与える称号。
洗髪した後の体のヌルヌルの正体はリンス(トリートメント)!でも何で??

シャンプー・リンスした後に体中がヌルヌル!
女性など、髪の長い人は、背中にもリンス(コンディショナー)が付着してヌルヌルします。
これは…
背中ニキビや黒ずみの原因になるので気を付けましょう。

これを毎日繰り返していると、色素沈着を起こして背中が汚くなります…
なので私は、洗髪をしてから体を洗うようにしています。
いちばん最後に洗えば、滴ってきたリンス類がボディソープで洗い流せます。
背中が楽に洗えるボディタオルを使ってやさしくこすり洗いをしましょう。
古い角質も一緒に取れて綺麗な背中になります。
どうしてリンスはツルツルと髪に残るの?
シャワーで流しているのに、リンスだけ髪に残るのには訳があります。
シャンプーの主な成分
・水:シャンプーのベース
・界面活性剤:汚れを浮かせる、泡立ちをよくする、静電気防止
・補修成分など:ふけ・かゆみを防ぐ、毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ、健やかに保つなど
・コンディショニング成分など:ポリマー、トリートメント剤、防腐剤、香料、着色料
シャンプーは汚れを浮かせて落とすことを目的に作られているので、成分は主に洗浄成分の界面活性剤が多く使われています。
界面活性剤は髪や頭皮に付着した皮脂汚れ(油)と水を混ぜることで、汚れを落としやすくする働きをします。
リンス(コンディショナー)の主な成分
・カチオンポリマー:表面に付いて、滑らかさとツヤを出す。
・油剤:髪に栄養を与え、乾燥やパサつきを防ぐ。
・ シリコーン:髪の表面をコーティングして、ツヤや手触りをよくする。
・ 植物エキス:保湿や抗炎症作用。健康な髪を維持。
・ 香料:心地よい香りを与える。
リンスは、シャンプー後の髪がアルカリ性に傾いているのを中和して、髪を柔らかくします。リンスは、カチオン界面活性剤と呼ばれるイオン界面活性剤を主成分としています。これらの界面活性剤は髪に付いて、静電気を抑えてキューティクルの表面を整えることで、髪にツヤが出てまとまりやすくなります。また、リンスにはコンディショニング成分と呼ばれる、髪のダメージを修復したり、保護したりする成分もあります。

帯びている電気の違いでリンスは髪に残る

成分に違いがあるのは分かったけど、どうして髪に留まるの?
シャンプーとリンスの帯びている電気の違い
シャンプー:マイナスの電気
リンス(コンディショナー):プラスの電気
髪の毛自体は、マイナスの電気を帯びています。
シャンプーは、マイナス同士なので反発し合います。髪に付く事無く、シャワーで流せてしまいます。
反対に、リンス(コンディショナー)はプラスの電気を帯びています。
プラスとマイナスの電気は、引き合うので髪に付き、シャワーで流しても髪に残ります。

まとめ
どうしてリンス(トリートメント)は、髪に残るのか、体にヌルヌル残るのかなんとなくイメージできましたでしょうか…?
髪が電気を帯びていて、シャンプーリンス(トリートメント)もそれぞれ電気を帯びているということでした。
洗い残しは、頭皮トラブルやベタつき、皮膚トラブルの原因になりますので、しっかり洗い流しましょう。
そして、このヌルヌル成分が背中に蓄積されることによって背中の黒ずみやニキビの原因になります。
しっかりシャワーで流しても電気の力で髪に留まってくれているので大丈夫ですよ。

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