寝たきりの娘が生まれたのが6年前。
今のお家を建てたのが7年前。
家を建てた時には、まさか私が障害児を産んで育てるなんて夢にも思っていませんでした。
なので、建てた家はバリアフリー住宅ではなく。
どこにでもある普通の家。
- リフォーム(玄関にスロープを付ける事)を決断したきっかけ
- 選んだリフォーム会社
- コストと補助金
- 工事の期間と工事中の生活
- 後悔した事
- まとめ
我が家は、注文住宅ではありますが、完全な注文ではなくて『この中から選んで下さい』みたいな組合わせで建てました。
自分が年を取ってからも住みやすいように家の中の段差はほとんどありませんが、玄関の外は段差や屋根のない駐車場。
娘も重くなり、このままだと住み辛いと思ったので、玄関外に思いきってスロープを付けた時の事を記事にしました。
リフォームに悩まれているご家族の参考になれれば嬉しいです。
リフォーム(玄関にスロープを付ける事)を決断したきっかけ

きっかけはいくつかあります。
娘が重い
重度心身障害児の娘は5歳にして首が座っている程度の発達。移動はもちろん抱っこで移動します。
抱っこしている大人にしがみついてくれる訳ではないので、とても重く感じます。
12キロ近い娘を抱っこして、玄関外の階段を下りるのが危なくて。

娘が3歳の頃に、足元が見えなくて抱っこしたまま落ちた事があります…
主人がいればお願いできるのですが、普段のリハビリや通院は私の担当。外に出て車に乗せるのが億劫になってきました。
特別支援学校に通うようになれば毎日使う
今は、児童発達支援センターに通っていて毎日送迎があります。
しかし、特別支援学校に入れば送迎がありません。朝は私が学校まで送っていかなければならないです。
そう思った時に、雨の日の事を思いました。
重い娘を抱っこして…学校の荷物を持って…階段を下りて…車に乗せる…
ゾッとしました。しかも毎日です。6年間で終わる話しではありません。小中高このまま上がるのですから。
お隣さんのお家が駐車場をリフォームした
ありがたいことに。お隣のお家のママさんとは仲良くして頂いていて。
『車を買ったから駐車場を広くしている』と、聞き。工事の雰囲気なども感じていました。
どんどん綺麗に広くなっていくお隣のお家の駐車場。
私も主人に相談しました。『うちもリフォームしよう』と。金額が安くないのでよく話し合いましたが、私のこれから起こるであろう負担を考慮してリフォームすることを決断したのです。
お隣さんはリフォーム会社
なんと、駐車場を綺麗にしていたお隣さんのご主人がリフォームのお仕事をしていて。
そこでお願いしました。
見積も打合せも全部、お隣のご主人さんが担当して下さって。言いたいこと言えたし、ご主人さんもこちらの事情を分かっていて下さり、話がとても早かったです。
コストと補助金
我が家の外交リフォーム内容
- 砂場を無くしてコンクリートに
- 駐車場・駐輪場に屋根
- 玄関から車横まで行けるスロープの設置
- 手すりの設置
- 郵便ポストの移動
ざっくり上げるとこのような内容です。
料金は見積で200万越え…

きっと高いであろうと思っていたけど、いざ値段を聞くとビビります。
ここでぜひ利用したいのが身体障害者手帳の恩恵です。
申請が通ればいくらか補助金がでます。
が、全部が補助の対象になるわけではありません。
補助の対象は
- スロープ
- 手すり
のみで、上限金額もあります。
そして、この制度が使えるのは一生に一度だけ。何回もリフォームはできないと市役所の方から説明がありました。

他の工事は、デザインの変更になるので対象にはなりませんでした。
屋根を付ける事は、障害者が車に乗る事と直接関係はないそうです。
補助の対象があるかもしれないので、検討されているお家はぜひ市町村へお問い合わせしてみるといいと思います。
- 記事タイトル 1歳7か月で身体障害者手帳を取得した話
- 記事タイトル 希少染色体異常の娘、リハビリと発達状況
工事の期間と生活
工事の期間
工事の期間は1カ月くらいでした。
3月末に着工してゴールデンウイーク前には完了していました。期間はお天気と納品の関係で変わってくるという説明でしたが予定通りでした。
工事中の生活
外交リフォーム工事中の困る事は、車の置き場所。
平日は主人が仕事に行くので、置いてあるのは私の車1台のみ。
初めは、工事する場所でない所に車を置いたまま工事をしていました。
コンクリートを流し込む際に、やはり車が邪魔という事で移動しなければなりませんでしたが…お隣さんのご主人の会社にお願いしていたこともあり、お隣さんの駐車場を利用させて頂ける事に。
車が置いてあるとできない作業の日は、朝から車を置かせて頂きました。

工事が完了したらお礼をさせてもらいました!!!
子供が寝たきりなので、遠くの駐車場を借りていたら大変でした。
お隣さんには本当に感謝です。
玄関のタイルを張り替える工事の際は、その日の玄関の代わりは窓です(笑)
窓からの出入りは地味に大変でしたが、1日だけの事なので息子と笑いながらしました。
完成と反省?!

↑before
出来上がりもすごく綺麗で、屋根も付きました。砂場だった所がコンクリートになったので玄関に砂利が入る事がなくなり快適になりました。
車の乗り降りも天気を気にせずできるようになり、雨ざらしだった自転車にも居場所ができました。

↑after
駐輪場の屋根がちょうど夏場のプールに良くて、家でできる遊びの幅も広がりました。
ただ後悔したことが一つだけあります。
玄関ドアを引き戸にしておけばよかった!
玄関のドアは触ってないので、外側から引く扉です。バギーに乗ったまま玄関を通って家の中まで入ろうと思うと、扉を引く幅までバギーが近寄れません。
一生に1度しか、補助金がでないとあんなに市役所の人が言ってくれたのに…
一緒にしておけばよかったと後悔しております。
まとめ
お家を建てる時に思い描いていた未来が少々違ったわけですが、我が家は外交のリフォームをして障害児の娘と外に出るハードルを下げる事ができました。
けして料金は安いわけではありません。
我が家の結論は、迷っていてどうせするなら早く工事をした方が自分たちも楽だね。って事で決断ができました。
近所の子供だちは、スロープが珍しいらしく…小学生のたまり場になっていますが(笑)
私は、やってよかったと心から思っています。
これからもこの家を大事に住んでいきます。
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